「天井から雨漏りがする」という事で、見に行ってきました

「どうやらこの間雨が降ったから、雨漏りではないかなと思って…」
洋品店さんからお電話をいただいたので、さっそく調査に行ってきました。

天井中央辺りにテープを貼ったのが見えるでしょうか。
ここから雨水が落ちてきたようです。

右上方向にある黒いポリバケツ、それを置いて水を受けたそうです。

雨水が落ちた場所、床面にも目印をつけてみました。
目印のたてよこの寸法を測って、屋根に上がってみます。

うだるような暑さ、折板の熱が足元を襲ってきます。
メモした寸法をもとに、位置決めをしてテープを貼りました。

この周辺から雨水が漏れていったのではないかと推測します。

折板屋根を止めているボルト、そしてルーフキャップです。
ここだけ下の天井裏までボルトが貫通している状態、つまり雨水の通り道みたいなものです。

折板屋根の雨漏りのおよそ80%が、このボルト部分からだと言われてます。

タイトフレーム(折板屋根の骨組み)に屋根材を固定する
ボルト部分、その経年劣化による緩みなどが原因で、雨漏りが発生します。

なのでルーフキャップのまわりをシーリングして雨水の侵入を止めるようにしました。

続いて、屋根の端っこになる板金笠木のジョイント部分、
ここも雨水の通り道になると言っても過言ではないので、シーリングでおさえてみます。

↑電線の引き込み線部分になります。
引き込みの金具を取り付けるために、ビス打ちしてあります。
ここも雨水の通り道になりかねないので、シーリングを入れてみました。

雨水が侵入しそうなところを、シーリングでおさえてみました。
まずはこれで様子を見てみたいと思います。

雨漏りは放置が一番危険!

たとえ雨漏りを見つけたとしても、放っておくとリスクが大きくなってしまうのがこわいところです。

住宅の場合だと次のようなリスクが考えられます。

住宅の場合だと次のようなリスクが考えられます

◎天井裏が腐ってくる
◎シロアリが発生して、木部を食われてしまう
◎カビが発生して、健康の被害を被る

天井にシミみたいなのができてるけど、別に影響がないから大丈夫だろ~
たった1箇所からの雨漏りなので、まだ大丈夫かな~?
大雨のときだけ雨漏りするけど、毎回じゃないから、まだ平気かな~?


と思った時点で、すでに屋根裏では雨漏りがある程度、進行してると思っていいです。
大船乗った気分の考え方は要注意ですよ!

まさか雨漏り?どこから?

どこから雨漏りしてるのか?
点検を自分でやってみたい人への
チェックシートを用意しました。

屋根・外壁など各チェック箇所や
どのような状況が雨漏りしやすいのか
参考になるかと思います。