シーリング材とコーキング材の違いは何なのでしょうか?
シーリング材とコーキング材の違い
建築現場に出入りしている方ならこの両者の違いについて疑問に思ったのではないのでしょうか?
簡単に言うと、
◎シーリング材は「詰めて防水する」という意味で使われている。
目地や隙間を埋めて密封及び防水の機能をもたせている、表面も中も硬化し弾力性がある。
◎コーキング材は「すき間などに詰める」と言う意味で使われている。
目地や隙間を密封・防水機能はシーリングと一緒、表面は皮膜を形成するが、中は不乾性で硬化はしない。
日本シーリング材工業会では、シーリングもコーキングいずれも
「シーリング材」と統一表記しているようです。
シーリングの打ち替え
2階建ての住宅の外壁の塗り替え工事です。
外壁の塗り替えに入る前に、外壁目地のシーリングの打ち替え作業をおこないます。
外壁目地にカッターで切れ目を入れていきます。指に力が入る作業です。
家の外壁がサイディングならば、ボードとボードの境目に「目地」という継ぎ目があります。
この目地にシーリング材というゴム状のものが埋め込まれています。
サイディングボードは雨水を吸収することで湿乾伸縮をおこします。
水の侵入を防ぐためにシーリングは大事な役割になります。
このシーリングが劣化しはじめたら打ち替えが必要になってきます。
シーリング材が外壁につかないように目地周りにテープを貼り養生します。
指で押えてしっかりフィットさせるように貼ります。
丁寧にテープを貼らないと仕上りが汚くなってしまいます。
シーリングをしっかり密着させるため、接着用下塗材「プライマー」をハケ塗りします。
この作業をおろそかにするとシーリングが剥がれやすくなり、
後日撤去してやり直しもありえます。非常に重要な工程です。
シーリングには、1液タイプと2液タイプとあります。
住宅のシーリングの打ち替えには2液タイプが必須です。
主剤と硬化剤の2種類の材料を専用撹拌機で15分程度よくまぜあわせて使用します。
シーリングガンに詰め込んで、外壁目地に充填していきます。
軽くヘラを押し当てながら、余分なコーキングを掻き取っていきます。
平面は「ならしパッカー」、90度で付き合わされた入り隅部分は金属ヘラ、
掻き取った分は大きめの金属ヘラに。次の目地に充填するときに再利用します。
シーリング打ち替え後は打ったシールの上から塗装をするため保護膜がかかった状況になり、
より強力になります。新築時の劣化したむき出しのシーリングよりも確実に長持ちできるようになります。
まさか雨漏り?どこから?
点検を自分でやってみたい人への
チェックシートを用意しました。
屋根・外壁など各チェック箇所や
どのような状況が雨漏りしやすいのか
参考になるかと思います。