外壁塗装の剥がれのメカニズム| 原因はなんなのでしょうか

外壁塗装に発生する、主な劣化現象

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外壁を塗装仕上げした家、長年経つと所々で膨れや
剥がれを見つけることがあります。

家の外壁は降り注ぐ紫外線や雨、風などに365日、
毎日常にさらされており、屋根や壁は少しずつ経年劣化しています。

外壁の塗装に生じる、代表的な劣化現象としては、

 ◎塗膜の剥がれ
 ◎塗膜の膨れ(ふくれ)
 ◎チョーキング現象(手で触ると粉がつく状態)
 ◎表面のひび割れ(クラック)
 ◎藻・カビ・コケの発生
 ◎錆がつく
 ◎汚れ・ほこりがこびりつく

劣化は経年劣化によって必然的に生じるものもあれば
施工方法など別の原因も考えられます。





外壁塗装の剥がれはなぜおこるのでしょうか?

しっかりと塗料がくっついているはずなのですが
ふと目を向けるとペラペラと剥がれている状態、

こうも簡単に剥がれおちてしまうと
せっかくの外壁塗装も効果がなくなってしまいます。

剥がれが一度始まった箇所をそのまま放置してしまうと
そこから雨水などが外壁内に浸水して外壁の塗装をどんどん剥がし
剥がれている面積をさらに広げてしまいます。

外壁の剥がれは景観上、あまり好ましくないだけではなく
放置するとどんどん広がりはじめ、下の層の塗膜も剥がれてきます。

塗膜が浮いたりめくれたりすると、塗装の内側にある下地を
保護する機能が低下してしまい雨水がますます浸入しやすく
なっる原因にもなります。

もあります。

部分的にみられることもあれば建物全体がそうなっている場合もあります。
この外壁塗装の剥がれはどうして起こるのでしょうか。

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外壁を塗装するといっても単に塗料を塗るだけではおさまりません。
塗装する面となる下地の補修をし、下塗りを入れることでしっかりした素地を作り
そして上塗り塗料を2回塗ることで美しく耐久性のある塗装が完成します。

下塗り後の工程のことを中塗りと上塗り、または上塗り2回と呼びます。

この工程のどこかに問題があった場合、
短期間でも剥がれが起きる可能性があるのです。

下塗り(シーラー・プライマーやフィラーといった塗料が使われます)は
上塗り塗料をしっかり密着させる役割があります。

そのため下塗りは非常に重要な工程です。
塗布する下塗り量が少ないと壁の素材にシーラーが吸い込まれてしまい
これだと壁に上塗り塗料を直接塗っているのと変わらない状態になり
完全に密着していない塗料が簡単に剥がれてしまうのです。

またそれだけではなく、塗装前の高圧水での洗浄や
下地処理(ケレン)が不十分であることで剥がれの
原因になるので注意が必要です。

加えてさらに大切なのが各工程での乾燥時間です。
下塗り・上塗りと塗装を重ねていくわけですが
それぞれの工程で適切に乾燥させていないと塗膜が乾かず
不完全な形成不良になってしまい剥がれを起こしてしまいます。





外壁塗装の剥がれをそのままにしてはいけない

外壁の塗膜が剥がれていても、「しょうがないな」と
仕方のない事だと思い長期間放っておく方が多いようです。

それは大きな間違いです。

家の外壁は塗膜で覆われている事で、外からの刺激から
守られている状態となります。

なので外壁塗装の塗膜が剥がれていてはいけないのです。
塗膜が剥がれているという事は、その部分に外的刺激の
影響がどんどん浸透してしまい、外壁の品質自体が
脅かされていきます。

外壁が弱くなると建物を守る事が出来ません。
建物自体もどんどん劣化してしまいます。

たかが『外壁塗装』と思われるかもしれませんが
建物を外的要素から守るためには必要なのです。

外壁塗装がしっかりしていないと建物はもろくなり
寿命が短く最悪な状態となってしまいます。

外壁の塗膜の付き具合の状態によって建物の寿命が
決まると言っても過言ではありません。

建物の寿命を長くする為には外壁塗膜の剥がれは
絶対に避けなければいけません。

外壁塗装の剥がれが少しでも見つけた場合は
塗膜の剥がれを補修・修繕して
外壁の塗膜をさらにキープできるように
心がけなければいけません。

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屋根・外壁など各チェック箇所や
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