屋根や外壁の苔を除去したい!コケが生え雨漏りの原因と簡単な対応策
屋根や外壁に苔(こけ)が生えてきた‥これって塗り替えの時期でしょうか?というお客さまの声を、以前耳にしたことがあります。
屋根や外壁は長い年月の間、雨・風・砂ぼこり・雪・蒸し暑い夏・凍えるような冬、などなど外部のさまざまな環境から家の外回り、内部をしっかり保護してくれています。
そうです、家の屋根や外壁は常に外部に触れていて、私たちの生活を守ってくれています。なので家は定期的に塗り替えていかなければ、全体的な耐久性にも悪影響を与えることになるし、劣化が進行します。
屋根や外壁は雨や風、台風などで少しずつ傷ついていきますが、小さな大敵もいます。それが苔です!
目に見えていないコケ、とても小さい「胞子」が空気中に沢山飛んでいます。フワフワした胞子はやがて屋根に付着して緑色に生成していきます。
周りに森や林がまったくないような、都会の街中であっても苔は生えてくるのです。
家の屋根や外壁があれば、苔が発生してしまうのは極々当たり前の自然現象なのです。家は築10年ほどで苔が生えてきます。そして劣化が進み、屋根や壁の部材も割れてしまいます。
屋根や外壁には苔が生えやすい、その原因とは?
苔は何故生えるのでしょうか?
先にも書きましたが、苔のもとはとても軽い胞子の集まりです。空気中に何百メートルも舞い上がるそうです。1立方メートルの空気中に数個から数百個、多ければ数千個の胞子がうようよ漂っています。
これらの胞子が風に乗って様々な所へ着地します。住み心地がよければそのまま増殖していきます。
屋根と外壁にコケが発生してしまう主な原因
1 屋根や外壁の塗膜に劣化がみられる
2 直接日光が当たらない、ずっと日陰の場所がある
3 屋根に日が差さない影の部分がある
4 風通しが良くない
5 森や林が近くにある
6 池・用水路・田んぼが家の近くにある
7 近所でコケが生えている家がある
8 塗替えをして4~6年経過してる
家が建ってから数年が経つとコケはどうしても発生してしまいます。特に日の当たらない部分が苔の大好きな住処です。ようは湿気がおこりやすい場所ですね。太陽が届かない北側には、雨が降ったあとも水分を含んでしまうので、コケが生えやすく繁殖しやすいです。
屋根の形状でもコケの広がり方が変わってきます。例えば瓦屋根の北側、湿気がたまりやすいのと、凹凸部分に水分が溜まりやすくコケの発生しやすい条件に繋がります。
コケを落とす|その方法と対策
苔が生えた場合の対応策なのですが、オーソドックスなやり方としてひとつ紹介します。
中性洗剤を薄めて、スポンジやブラシで優しくこすることで落としていく方法です。
ネットや口コミに書いてあるの見たことがあるかと思いますが、「漂白剤が効果がある」「ホームセンターで売っている○○剤が意外と効果的」と言われることもあります。
しかしその気になって鵜呑みにするのは危険です。
まず家の中にあるものを使ってやってみることです。すぐ取り掛かることのできるのが、家庭用洗剤とスポンジ・ブラシをつかって洗ってみましょう。
マイカー洗車するのに家庭用の洗浄機を使ってますか?
もし洗浄機をお持ちであれば、それでコケを洗い流してしまいましょう。それなりの洗浄機の圧で洗ってください。徹底的に苔を消すぞ!って圧を最大に上げて洗うとかえって屋根・外壁の耐候性を低下させかねません。
手の届かない高い部分もあるかもしれません。
屋根とかはとくに危ないですね。無理は禁物です、落とせる範囲でやることです。
大切なのは定期的に苔の発生を監視する
屋根がものすごく高い、屋根の勾配が激しい、種類によって対処法も異なるかと思いますが、やはり定期的に屋根を覗いては、コケの有無をチェックできるといいですね。
苔を見つけたら、早い段階でコケを取り除くことが大切です。
でもただでさえ高い屋根にあがること、点検や作業は非常に危険です。「私は高いところは慣れているから!」なんて無理はしてはいけません。専門の業者に相談、依頼し、適切な対処をするように心がけましょう。
もしちょっとでも、気になった時は双眼鏡を使って見てみましょう。目視で、水洗いすれば苔は落とせそうなのか、けっこう繁殖が広がっているのか、すでに雨水が侵入しているか、
これらの確認が、地上から双眼鏡などでできるなら、危険な目にもあわず安心安全ですね。
最後に
屋根は、ただ清掃だけすればまだまだ十分に耐久性を持つというパターンもあれば、屋根材を交換したほうが良いかもと思われる状態になってしまっている屋根もあります。
その判断基準となるひとつの目安が、「家の中で雨漏りがしていないか?」です。
雨漏りしているか、してないかによって屋根に耐久性があるか、耐久性がないかが判断できる一番のポイントとなります。
屋根に少しでも苔が生えている場合、素人判断でまだ大丈夫と思っていると、後々大きなリフォームをしなければならなくなり、結果的に大きなお金をかけることになります。
家屋の劣化がまだ少なくて済む段階から、ひとつひとつメンテナンスを行うことで、大きな出費を課せられることなく、家を災害等から予防する事ができますよね。
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