塗料には水性塗料と油性塗料(溶剤)があります

塗料には水性塗料と油性(溶剤)塗料があります

塗る対象や環境にもよるためすべてに当てはまるとはいえないのですが
基本、水性よりも油性の方が長持ちすると言われています。

いまでこそ家の屋根や外壁に水性塗料を使っていますが
ちょっと前では油性(溶剤)塗料を使うのがあたりまえでした。

確かに溶剤(油性)の2液型タイプの塗料なんて他と比べれば
耐久性や密着性など絶対的安心感があります。

さらに便利なのが、油性塗料の種類のひとつである
「弱溶剤塗料」です。

油性塗料で扱うシンナーなどの臭気が気になるというデメリットを
無くしたもので、溶剤系と比べると臭いもそこまで強くなく
環境に優しい塗料となっています。

今は塗料メーカーさんの品質向上研究もあって、水性塗料でも
油性塗料に引けを取らないくらい精度が上がっています。

●水性塗料
水性塗料とは、水で希釈し(うすめ)、臭いが殆どなく、
乾きが早く引火性がないことが特徴で環境に配慮した塗料です。
外壁や屋根といった屋外から室内の天井や壁などにも塗ることが
多い万能塗料です。しかし乾燥中に湿気が多くあると乾燥不良を
起すことがあります。色むらの発生や耐久力不足になることもあります。


●油性塗料(溶剤)
弱溶剤塗料とは、塗料シンナーで希釈します。鉄部や木部
にも塗ることが多い塗料です。水性塗料に比べると臭いがあり
乾きも遅いです。しかし密着性や耐候性、仕上がり状態は水性
塗料よりも優れています。いま建築現場で一般的に使われるのは
この弱溶剤タイプのものが多いです。


今外壁に使われるのは水性か弱溶剤かの2つ

外壁に塗られた塗料って表面だけではなかなか
種類を見分けることなんてできません。

よく現場に入ると職人さんたちのこんな会話を聞くことがあります。
「これって水性?弱溶剤?」

今おもに屋外で扱われている塗料というのは
「水性」か「弱溶剤」のどちらかと言っていいほどです。

溶剤(油性)は、「強溶剤」と「弱溶剤」と2つに分けられます。
強溶剤は昔は一般的に扱われた感がありました。

でもやはり強烈なラッカーシンナー系の臭いが凄まじく
お客さんからの苦情も少なくありませんでした。
今ではすっかり姿を見なくなりました。

それだけ水性の品質が溶剤系に近づいてきたのも理由の一つです。
もちろん水性だから臭いもないです。

油性(溶剤)塗料 水性塗料
メリット
  • 長持ちする傾向がある
  • ツヤを長期間維持できる
    また汚れがつきにくい
  • 気温が低くても施工しやすい
  • 塗料の臭いが少ない
    ご近所への配慮など環境対策に適している
  • 現場での管理が簡単・楽

    害が少ないので置いておいても危険が少ない

  • 価格が少々安い
デメリット
  • シンナー系の臭いが強い
  • 価格が高い少し高め
  • 油性に比べると寿命が短い
    または少々品質が劣る
  • 塗装出来ない下地が多い
    鉄製がダメなど水性塗料は塗る対象が限定される
  • ツヤがもちにくい
  • 雨が多いと塗りづらい


油性と水性はどちらがよいのか

水性?油性?

正直、油性と水性の塗料の違いの差が縮まってきています。
むしろ塗料メーカーは水性塗料の開発により力を入れていることが分かります。

水性塗料はシンナーを使わないので人体に影響が少なく、
環境にも優しく大きな期待がよせられています。
しかし水性塗料だけではどうしても対応出来ないパターンもあります。

油性が良いのか、水性が良いのかと考える際に、現在の外壁や屋根の状況を
チェックして現状に適した塗料はどれか?ということを塗装業者さんに相談
することをおすすめします。

◎機能性で考えるなら油性塗料
◎環境、人体、周りへの影響を考えるなら水性塗料

様々な理由はありますがここはご自身の状況に合わせて
油性塗料・水性塗料を選んでみましょう。

まさか雨漏り?どこから?

どこから雨漏りしてるのか?
点検を自分でやってみたい人への
チェックシートを用意しました。

屋根・外壁など各チェック箇所や
どのような状況が雨漏りしやすいのか
参考になるかと思います。